んぐのルーズリーフ

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呉高専ICT科学部の昔今

どうも、んぐ(@ngng628) です。

この記事は高専IT系部活 #kosenit Advent Calendar 2018の記事です。


高専のコンピュータ部「ICT科学部」のポエムを部長が勝手に書きます。

本当は、使っているツールとかそういうことのほうが良いのかなと思いましたが、書いてしまったのでそのまま出します。



ICT科学部とは

スペック

  • 部員数:35人(1年~3年:16人, 4年:2名, 5年:17名)
  • 顧問1名(2名説もあり)
  • 活動時間:平日放課後から19:00まで(行うことが可能である)
  • デスクトップ3台+ノート2台(Win10が1機, 他はWin7
  • 無線LAN環境(アンテナ0本から1本)・デスクトップは有線LAN
  • 部費は部員から年3000円徴収
  • 加えて、学生会から10万円程度の部費 + 後援会から高価な(5万以下程度?)物品支給1点

活動内容

  • 高専プロコンへの参加
  • ETロボコンへの参加
  • 地域の学校のホームページ作成支援
  • 高専祭や学校主催イベントで即興合成写真作成
  • (あと、無線部門があるのですが、よく把握していないので割愛させていただきます)

部員の学科は電気情報工学科が多く占めており、ちらほら機械工学科がいます。



というわけで

僕の知っている範囲ではありますが、呉高専ICT科学部の昔今を書いていきます。


ポエムだとしても、少しでも多くこういう記事があると、良い気がしたので そこはかとなく書きつくして いきます。



過去その①

僕もあまり良く知らないんですが、先輩から聞く話によると、つい最近までいわゆる「ゲーム部」状態で、思い思いのゲームで遊んだりアニメ鑑賞会を開いたりする部活だったようです。


Twitter始めたり、kosenit Discord鯖が立ったりなんだりして他の高専のお話を耳にする機会が多くなったんですが、意外と「昔はゲーム部状態だった」という話は珍しくないみたいですね。


しかし、今の5年生が1年生だった頃(2014年かな?)の先輩がそういう部を改革するべく、1年生に向けたC言語講座を開き始め、それに続くようにいままで行っていなかったETロボコンの大会への出場を始めたようです。

ETロボコンでの成績は顕著に現れ、大会などでは優秀な成績を収められました。


しかし高専の花形の一つ、高専プロコンではいまいち成績を上げることができていません。


私も去年と今年と競技部門に2回出場しましたがなかなか思うような成績をあげられていません(プロコンの話は自責の念でいっぱいいっぱいなのでここでは言及しない)。

自由、課題に関してもなかなか話が進まず、予選提出資料直前までほとんど手付かず状態という感じです。予選落ちです。はい。



過去その②

私は今年から弊部の部長を任命されました。

が、正直なところ全然うまく回せていません。

せっかく今年から「勉強会を開こうぜ!」とか意識高げな活動をしようとしていたのに、結局いままで一回も行えていません。


その要因として一番大きいのが「部の風潮」と僕の運営の悪さ(自責)だと思っています。


弊部の風潮として

「部として個人の自由な勉強・開発を止めることはぜず、部活より個人優先」

というのがなんとなくですが流れています。だから、強くなる人は部活外でいつの間にか強くなってるし、逆に、やってない人はとことんなにもやっていない・知らない、という状況が生まれています。


こういう緩い風潮が弊部の良さではあったんですが、部として果たさなければならない責任(つまり高専プロコンでの勝利)がなあなあになって結局プロコンに関してはほとんど何もしないという状態に陥っています。この根本的な風潮を変えなければならないという認識が私には足りなかった。


一応、風潮を変えようという意思が勉強会を開催しようとしたことそのものに現れてはいるわけですが、なんだか全員が全員乗り気じゃない姿を見て、僕が変に気を遣ってしまった(面倒臭いと思われたり嫌な顔されるのが嫌だった)のも本当に悪いところです。


「個」としての強さはそれなりにあります。が、「チーム」としての強さがありません。

だからプロコンは勝てませんでした。

プログラミングも団体戦だということを今になってひしひしと感じています。

そしてその「団体」を率いるのは誰よりも部長であるべきだったわけですね。


なお、ETロボコンは優秀な成績が出ているわけですが、それは多分、ETロボコン部門のリーダーが「技術面」でも「みんなを率いる」という面でもとても強かったからなんだんだと思います。本当に尊敬です。


いままで、何度かリーダー的な立場で運営してきたんですが、どれもすべてこういう僕の悪い運営・性格が、結果チームとして良い結果を生み出せなかったという事実は、本当に本当に反省しています。



ここまでが過去の話。



現在

過去編の最後のほうがかなり病んでいますが、ここからは今の話です。

僕はやっと僕の運営・性格の悪いところを理解しました。そして、そういうのはもうやめようという強い意志を固めました。


その背中を押すようにコンフェスの話が舞い込んできます。



何気なく思ったことをツイートしただけだったんですが、宇部高専のかたからこんな空リプが



どうやら、中国地区の高専ではコンピュータフェスティバルなる催し物を開催しているらしく、そしてどうやら中国地区の高専で唯一呉高専はコンピュータフェスティバルに参加していないようです(なんで?)。


顧問に話を聞いたところ、むかーしむかし、コンフェス参加の話はちゃんと呉高専にも来ていたそうですが、当時の先輩が「出ないです」と答えてしまったらしく、そのまま26年間呉高専は不参加というある意味屈辱的な結果に。

まあ、知らなかったんだからしょうがない。うん。しょうがない。


しかし、今の呉高専に断る理由はありません。技術力自体は十分ありますし、あとはやる気の問題です。主管校になった立ち回りが不安でしたが、部会を経て、コンフェスの参加を決意します。


コンフェスの存在教えてくださり、その後の質問にも丁寧に答えてくださったはすみさん(@hsm_hx)さんには本当に感謝です。

Twitterが素晴らしいツールであることも再確認しました。



そして、部活の運営方針も大きく変えることにしました。


「部活を部活として成長させる」


これを弊部の大原則、スローガンとして、


  • プロコンでの勝利を部活としての絶対の使命とする
  • 部活動としてやりたいことは、部活動として行う(つまり個人の活動や開発を部の活動をおろそかにする言い訳にするのであれば、部長や部としての承認の後、部活動の繁栄に寄与するような形で行なえ、ということ)
  • 部員が部員として行う活動については寛容に対応する


という3つの補助原則を定めました。


いままでの風潮からいけば、プロコンを頑張ることを強制というなかなか厳しい制約を部として課してしまいました。でもぶっちゃけ、このくらい割り切ってしまうことが、チームとして成長していくためには必要だと思います。


とはいえ、プロコンという文字に固執せず、エンジニアとして柔軟に技術を吸収していくことは大事なことです。だから補助原則2つ目3つ目で、部活動としての成長に貢献されるものと判断すれば、それは(部活動として)認めるという文面をつけました。

この「原則」の文面についてはよくよくよくよく考えないといけないんですが、取り急ぎ、このような形で部員に伝達しました。


また、ミーティングを積極的に行うことを定め、月例ミーティングを行うことにしました。

内容としては

  • 各部門の進捗報告
  • 部員が持ち回りでLT
  • 情報共有
  • その他予算報告など

です。

呼べばみんな集まってくれるので、それを定期化します。この場をクッションにして勉強会も積極的に行えるようになればなと思います。


いまやっていることが、なにかのアンチパターンを踏んでいなければいいんですが…。とりあえず、この方針で頑張っていくことにします。


そして、部長として自分自身、まずは部員を信じて、失敗を恐れず頑張っていこうと思います。


ちなみに、Twitterのタイムラインか何かで部則の話が回ってきましたが、部則をつくるまではしなくても、部活の指針を明文化すると、共通意思をもってブレずに部の活動を進めていけるので、結構良い気がします。



未来

直近はコンフェスへの出品です。

満を持すぎの参加ということで、恥ずかしい作品を出さぬよう全力で取り組みます。


弊部員には、自分の頑張った成果が認められることの喜びとか、他高専の友達を作るとか。

そういう楽しい経験をこのコンフェスで体験してもらってプロコンへのモチベにつなげて貰えればなと思っています。



そして、プロコンでは全部門予選通して、全部門勝利を収めてやりますよ。ええ。ええ。



まとめ

長くなりましたが、つまりは呉高専頑張るぞというお話でした。

来年もこのアドベントカレンダーが開催されるのであれば、もう一度ここに記事を書きたいと思います。

そして良い結果が報告できるようにがんばります。