んぐのルーズリーフ

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応用情報技術者試験に合格していました

応用情報技術者試験’(春期)に合格していました(今更)

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というわけで合格までの勉強法とか。感想戦をしたいと思います(今更)


目次



俺、目次のCSS書こうな……

試験の感想

見出しをつけたはいいですが、特筆することもないですね。

午前も午後もいつもどおりだったと思います。が、午前は特にそうですが、最新の技術(機械学習とかビッグデータとか)がどんどん試験に取り入れられているなぁという印象。データレイクとか知らんがな。

そろそろこういう問題に目をつむれなくなるんでしょうね。参考書も最新の問題に対応できるよう刷新されていきそうです。

とはいえ、5割6割は過去問ですので、真面目に勉強していればまず午前で落とすことはありません。しっかり勉強しましょう。


午後は「情報セキュリティ」「経営戦略」「プログラミング」「組込みシステム開発」「情報システム開発」で勝負しました。 割と自信があったんですが、蓋を開けてみれば6割ちょっとしかありませんでした(悲しい)

経営戦略は国語だったし、情報システム開発CSSだったし(春休み趣味でしておいてよかった)、セキュリティも難化するかと思っていましたが難易度据え置きって感じで……うーんどこで落としたか気になる。

試験勉強の方法

実は二回目の挑戦(一回目は去年の春)でした。ので、一回目で2ヶ月弱、今回も2ヶ月弱で、合計3ヶ月強くらいの勉強量です。

一ヶ月間を置くと、結構知識が吹っ飛んでいましたが、勉強の方法とか感覚はわかっていたので二回目の勉強はスムーズに実行できました。

学生なので春休みをフル(一日中とは言っていない。毎日とも言っていない)に使って勉強しましたが…どうなんですかね、平均よりは少し長い勉強時間なのかな?でも凡人はこのくらい必要な気がします。(一週間で受かる!みたいなの、信用しちゃだめですよ。そういう人は凡人とはベースが違うので)

この試験はなんだかんだ午後が鬼門で、運が良ければ受かる!くらいの知識量は一回目のときにもあったと思いますが、確実に受かるには300時間だとか400時間だの、ガッツリした勉強量が必要だと思います。

午前対策

www.ap-siken.com

みんな大好き過去問道場です。段級位が4段か5段くらいになるまでひたすら周回しました。

周回してるとわかると思いますが、自分の中でだんだんパターンが見えてきます。

個人的には、大まかに4つに分類できると思っていて、

  • すでに知っている・完全に理解しているパターン

これはわかりやすいですね。普通に解けば○がつきます。

  • 知らないけど読めばわかるパターン

いわゆる国語問題ですね。文章の雰囲気で「考えればわかる」というのは伝わってきます。 例えば、「定量発注方式の特徴はどれか。」とか、「定量発注方式」漢字の意味から考えれば、なんとかわかりそうですよね。そういうやつです。 あとは十分に式が与えられている計算問題とか、そういう問題たちです。

  • 理解をもとに暗記

ようは消去法で選択肢を消して、あとは記憶を頼りにって感じです。丸暗記よりは記憶量は少ない。 f:id:luling:20190824190445p:plain 例えばこういう問題で、『「256は10....00」みたい感じだから計算しても旨味がなさそう?で、「255は11...11」みたいな感じで、or演算すると1でいっぱいになっちゃうから多分「ア」?』みたいな。確信は無いけど多分あってるやろ!って感じです。

  • 理解もせずに完全暗記

「この計算問題は「エの2の10乗分の1」だ」「図の形的にウ」「データベースは「CURSOL」!」「選択肢に「n-1」があるから多分これ」 良くないですねゅこういう勉強法だから落ちるんですけど。 もちろん解説は読みますし、そのものの大枠は理解しておかないと、多分落ちますが、この程度の理解で十分乗り切れます。


あらためて書いてみると、理解度で分類しただけに見えてきましたが、自分の中である程度問題の見切りをつけられていると当日落ち着いて解くことができます。

あと、勉強中、変に「これ覚えていない暗記じゃん…」と不安がるよりかは「これは暗記問題だから秒で「エ」。俺最強。」としちゃったほうが、逆にいいと思います。全部全部理解するのは、この超広範囲な試験においては、到底無理ですので。


ただし、自分が午後取ろうとしている分野に関しては真剣に取り組みましょう。 (特にセキュリティ分野を苦手なままにしておくと辛いです。難しい午後問題も結局ベースは午前問題ですのでしっかり克服しましょう。)

午後対策

これ、あまり言われていない気もしますが、午後も過去問です。 ただ、過去問丸暗記でいいという意味ではなく、時間配分とか問題の雰囲気とか長文問題をいかにして解くかというのは実際に過去問で体感するのが一番、という意味です。

質というより量をしっかりこなして、問題の傾向に慣れるのが良いと思います。

特に「午後は国語www」とかなめてると痛い目にあいます。


んで、分野はどれを選択するかという話ですが、僕は(情報セキュリティはおいておいて)、

は確定で取ることにしていました。 理由は、

  • プログラミング

普段からプログラミングはしていたから。そうでない人も、苦手意識がないならおすすめの分野です。というのも、基本的に問題文に書いてあることをそのままプログラミングの言葉にするだけですので、ほとんど文章を理解していなくても解くことができます。言語も「C言語」などと文法が完全に決まっているものではなく、AP独自のゆるゆる文法言語ですので、言語仕様が覚えられないから無理ーってこともないと思います。

APは国語というのは有名な話ですが、特にこの組込みはその傾向が強いです。一見難しそうでも答えはすべて文章中に書いてあります。事前知識も必要ないことが多いです。計算問題もありますが、公式暗記も必要なく文章理解さえすれば算数ですので、問題ありません。例年引っ掛け問題が用意されているので、当日は注意して解きましょう。

これは僕が得意だから、というのもあるのですが、いわゆる「オブジェクト指向」に触れたことがある人なら取っ掛かりやすい分野です。知識問題も出るがそんなに難しい印象もなく、国語というほど読解力がいるかといわれればそうでもなく、バランスの取れた丁度いい難易度なことが多いです。

たまに普段とはまったく趣向の異なるCSSの問題が出たりもします。が、簡単なので安心して取ります。CSSの知識はそんなになくても読めば解けちゃいます。


で、あとは自由枠ですが、これは最後まで決まりませんでした。一応あたりはつけていて「システムアーキテクチャ」か「システム監査」のどちらかかなぁと思っていました(当日は経営とってますけど())。

どちらも国語問題で、特にシステム監査は国語です。が、意外と難しく、過去問を何年かしましたが、「6割は確実に取れるけどそれ以上は厳しい」という印象です。確定選択でどれか大ポカしてるとシステム監査は厳しいです。

まぁ、計算問題がなく、がっつり国語っぽい!ってやつを当日吟味して取ればいいと思います。

ちなみに余裕のある人だったらデータベースがおすすめです。勉強量はそれなりにいるけど、やれば確実に高得点が取れるらしいです。


あ、セキュリティは頑張ってください。最近特に叫ばれている分野ですからね。

参考書

何度も強調しますが、基本は過去問なので、参考書も大したものは必要ないと思います。細かい解説は過去問道場でその都度勉強することにして、参考書では大まかな知識をざっくり掴むことが大事だと思います。

そこで、キタミ式がおすすです。

絵が多めの解説で、初学者でも安心して読みすすめることができます。

サラッと読んでから過去問をするとより定着すると思います。

まぁただ結構厚い本なので自分が勉強したいところをピックアップして読めば良いかな…無理して通しで読む必要は全くないと思います。

僕はネットワーク、データベースで特にお世話になりました。

(ちなみに僕はなぜかFE版を使ってました。でも内容はFEもAPも大差ないのでFE→APの人は新たにAP版を買う必要もないと思います。)

FE飛び級について

実はわたしは、基本情報技術者試験(FE)は受けていません。というのも、APはFEに毛が生えたくらいの難易度で、FEが取れた人だったらその次の期にAPもとれちゃうことがほとんど(らしい)。だったら一気にAP受けたほうがよくね?と思ってFEを取らずにAPを受けました。

一回落ちてるので、説得力がないかもしれませんが、FE受けずにAPを受けたほうがいいと思います。

FEは多くの情報系人間が取得していますが、APになると数が減ります。なのに、勉強量は大して変わりません。午後も得意な科目だけを伸ばせば良いですし、勉強のモチベも保ちやすいです。 FE受けて燃え尽きちゃったり、勉強期間を無駄に長くするよりは、APとったほうがいいんじゃないかなぁというのが僕の意見です。

まとめ

APは簡単、APは国語、とかよく言われていますし、僕も上の項でそんなことを言っていますが、とはいえとはいえ難関国家資格の一つです。 勉強すれば必ずとれますが、そんなに簡単なものでもないと思います。

しかし、このAPの勉強は必ず役に立つと思います。

多分こういう試験受ける人って一分野、ニ分野くらいは得意な分野を持っていると思うんですけど、苦手な分野や手につけてこなかった分野の内容の全体像を掴むことができます。

全体像がわかっているというのはとても重要で、

「興味はあったけどなんとなくでしか喋れていなかった分野がやっと分かるようになった」とか「この文章ちゃんとは読めないけど、単語の意味はわかるからなんとなく理解できるな。多分あとはこういうところをググれば完全に理解できそうだ!」

とかというようになれるのが、この資格の最大の魅力だと思います。



次回は秋期ですね。勉強している人は、ぜひ頑張ってください。